ルッキズムと将来の夢の話
小さい頃は「小学校の先生」「薬剤師」「弁護士」など。
大人の世界の仕事のことなんて何も分からないので、分からないなりに、周りにすごいと言われるような夢を掲げていた。
今思えば。そうすれば可愛がられると知っている、褒められるためにそうしている、頭の良い子供だった。
本当にそれらに憧れていた訳ではなかったので、全て叶えようともしなかったし叶わなかった。
大人になるにつれルッキズムに晒された。
普通に生きているだけで勝手に傷つけられることも沢山あると知った。
テレビで見る「アイドル」に憧れた。
挑戦はして、一応は叶った。
しかし半端にステージに立ち大いに傷ついた。
誰でも職業アイドルになれる世界でも、本当のアイドルには簡単にはなれないということに気がついた。
立場が人を作る。=アイドルになると、可愛くなれる?
そう思っていた。
華やかな世界への転生に憧れていたけれど、自分には初めからそこで生きる素養はなかったと知った。
アイドルは特権階級でも免罪符でもなかった。
私の今の将来の夢は「おもしろ人生」。
目標を具体的に形にすることはしなくなった。
形としては夢は叶ったけれど、本当の意味でアイドルになれたか?と言うとなれていないし、本当に欲しかったのは、アイドルになれたという結果よりもむしろそこで得られる自信や自己肯定感や立場などの副産物の方だったから。
自分の中では形にこだわることは意味がないということに気がつけた。
そして、もう20歳を超えた。なんにでもはなれない。
振り返って面白ければオッケーなのが私の人生。
ひとつのものに縛られずに生きたい。
好きなこともできることもやって、少し危ないこともたまにはやって、失敗もして、自分のことをもっと理解して。
そうして深いおもしろさを持った人間になりたい。
生き様こそがアイドル。