ちいさな
今日は祝日。
祝日のある月は、なんだか得をした感じ。
お気に入りのお店でお皿を買った。
料理のモチベーションが上がるように。
良い食材を買ってもいつか腐ってしまうから、半永久的に残るお皿で。
人生の中で最後まで残るのは、有機物だろうか、無機物だろうか。
お気に入りのカフェでケーキを食べた。
モンブランを食べに行ったけど、売り切れていたので紅茶のシフォンケーキにした。
珈琲を飲みながら、本屋で久しぶりに買ったミステリーを読み耽った。
不完全な日でも、ちいさな満足があればそれで良いのかも。
ちいさな満足が日々のわたしを動かしてくれる。
今日のケーキセットで、明日のわたしは起き上がれる。
いつも早く起きているから、今日はお昼まで寝た。
休日の半分を捧げてわたしの心を守ったんだ。
明日はどんないいことがあるんだろう。
ちいさな存在でも、ここに在り続ける。
わたしで在り続けられれば、いつか、なんでも出来そう。
ちいさな月を見上げて思う。
わたしは今日も満ちていた。